奄美市に寄付金10万円贈呈

奄美市に寄付金10万円贈呈

向井理事長とあしたば園の利用者が、朝山市長に寄付金とまごころ便のレトルトセットを奄美市に贈った


レトルト島料理「島じゅうりまごころ便」

三環舎、レトルト島料理の売上金の一部
「世界自然遺産登録推進に役立てて」

 障がい福祉サービス事業所「あしたば園」などを運営する奄美市名瀬西仲勝の社会福祉法人三環舎(向井扶美理事長)は7日、同園の利用者などが製造販売するレトルト商品の売上金の一部を奄美市に寄付した。向井理事長と同園の利用者4人が市役所を訪れ、朝山毅市長に手渡した。寄付金は世界自然遺産登録に向けた取り組みに使われる。

 三環舎は、2013年から島料理のレトルト食品「島じゅうりまごころ便」を製造販売、売り上げの1%を奄美市に寄付する取り組みを続けている。売り上げが1千万円に達成するごとに10万円を寄付しており、寄付金の贈呈は今回で2回目。

 まごころ便は、奄美の食材を利用した島料理にこだわった、「鶏飯」や「まだ汁」「なんこつとつわぶきの煮物」「豚骨と冬瓜のみそ煮」など全10種類。同法人が運営する障がい福祉サービス事業所「夢来夢来(むくむく)」や土産品店、空港売店などで500円程度で販売している。

 観光客のほか地域住民が買い求める機会も増えており、市のふるさと納税の返礼品にもなっている。売り上げも徐々に増えており、向井理事長は「まごころ便は、市の支援を受けて始めた事業で、利用者に働く場を提供する良い機会にもなっている。寄付金が世界自然遺産登録の推進や自然環境の保全活動に役立てばうれしい」などと話し、朝山市長も「市の福祉事業にも大きく貢献してもらっている。寄付金は世界自然遺産登録のため大切に使わせてもらいたい」と感謝した。