第5次瀬戸内町長期振興計画をまとめ鎌田愛人町長に答申した濱田益弘会長
瀬戸内町長期振興計画策定審議会(会長・濱田益弘同町社会福祉協議会長)は10日、同町きゅら島交流館で第5次同計画(2019年度~23年度)の「基本構想」と「基本計画・前期」を鎌田愛人町長に答申した。構想には国連の定める「SDGs」(持続可能な開発目標)の考え方を取り入れ、計画で分野ごとの課題解決に向けた取り組みを示す。濱田会長は「十分な審議ができたし、さまざまな分野が網羅されている。2期目を迎えた町長の公約と軌を一にしているので、責任を持って具体化・実現化しほしい」期待を込めた。
同町の長期振興計画は今後10年間の町の進むべき方向性と目指すべき目標を定めるもの。町は第5次計画策定に向け昨年8月に、町議会議員、町内各種団体代表などによる審議会を設置し、審議を続けてきた。計画は今後、同町議会6月定例会に議案として上程され、可決を経て成立する。
「基本構想」は「人が輝く魅力ある島」を基本理念に据え、町民意識調査(18年度)で「今後とも瀬戸内町に住み続けたいと思いますか」との質問に対し「はい」と答えた人の割合58・9%を10年後の28年度に80%に引き上げることを数値目標とした。▽共生・協働による町民主体のシマ▽幸せな暮らしを共に支え合うシマ―など6項目の基本方針を立て実現を目指す。
前半5カ年の、より具体的な計画・目標を定める「基本計画・前期」については、▽保健福祉医療▽教育・文化▽生活環境―など7分野について36項目の課題を設定。現状と課題達成度もそれぞれ示し、項目ごとに詳細な計画を示している。
答申に際し濱田会長は、▽趣旨・内容の町民への周知▽計画の適切な進行管理▽横断的・広域的な取り組みの実施による持続可能な町政運営―を鎌田町長に要望。鎌田町長は「計画を着実に実行し、次の時代を担う世代に自信と誇りを持って引き継ぐことのできる10年になるよう各種施策を実行していきたい」と語った。