高岡氏、無投票で4選

高岡氏、無投票で4選

無投票当選が確定し、支持者らとともに万歳三唱した、高岡氏(2日午後5時ごろ、徳之島町役場前)

16年ぶり4度目「実績軌道に乗せ、人材育成」
徳之島町長選

 【徳之島】任期満了に伴う徳之島町長選は2日、告示された。現職の高岡秀規氏(59)=亀津、無所属=以外に立候補の届け出はなく、高岡氏の無投票当選が決まった。同町長選の無投票は16年ぶり4回目。当選が決まった後、高岡氏は「3期12年間でやってきたことを軌道に乗せ、広がりを持たせる。今後課題となるだろう人材育成に取り組みたい」と4期目に向けての抱負を語った。

 高岡氏は立候補の届け出を済ませた後、午前9時から亀津の選挙事務所前で出陣式を実施。池田豊吉後援会長は、高岡氏の3期12年を、「町民に寄り添った町政・政策」などと評価した。

 支持者らの声援を受け、マイクの前に立った高岡氏はこれまでの実績として、▽TMRセンター(混合飼料生産施設)▽受精卵センター▽総合食品加工センター「美農里館」―などの畜産・農業関連施設の創設を列挙。「人材育成と地産地消の心、意識改革がこれからの課題となるだろう」とし、教育環境の充実の必要性などを訴えた。

 ダルマの目入れ、ガンバロー三唱で士気を高め、選挙カーでの遊説に出発。町内をくまなく回り、各地でマイクを握り街頭演説した。

 午後5時ごろから行った同町役場前での演説中に立候補者受付終了時刻を過ぎ、無投票での当選が決定。応援に駆け付けた金子万寿夫衆院議員や、大島郡区選出の禧久伸一郎、寿肇=はじめ=の両県議らが祝福。その場で万歳三唱をした後、選挙事務所に凱旋し、祝勝会を開いた。

 無投票での当選になったことについて、高岡氏は「いかに謙虚に、政策を緩めないようにするかという自分との闘い。100%信任されたわけではないが、ある程度の期待感があるから無投票となったのではないか」とし、「3期12年間やってきたことと、4期目に目指す人材育成の政策をしっかり実現していくことが100%の信任につながっていく」と語った。

 高岡氏は2007年7月に町長に初当選。昨年12月の定例町議会で出馬の意思を表明。「夢はかなう。人が地域を創る」をキャッチフレーズに、▽農林水産業振興▽医療と福祉充実▽教育の推進―など7本柱の公約を掲げている。