利用者100万人達成

上村所長(右)と泰山さんがくす玉を割り、利用者100万人達成を祝った

「開所40周年、喜びひとしお」
奄美少年自然の家 セレモニーで祝う

 県立奄美少年自然の家(上村早百合所長)は3日、「延べ研修人員(利用者)100万人達成記念セレモニー」を正面玄関前で行った。この日午前、集団宿泊学習目的で訪れた奄美市立朝日中学校(今村典盟校長)の1年生121人が100万人目の対象となり、朝日中生徒らも参加して記念セレモニーを行い、くす玉割りし、節目を祝った。上村所長はあいさつの中で「今年は開所40周年の年でもあり、同じ年に利用者100万人を達成することができ喜びもひとしお」と述べた。

 同自然の家は、1979(昭和54)年6月1日に開所。2016年2月に利用者90万人を達成。18年度の利用者は過去最高となる3万5803人を記録。学校の集団宿泊学習、スポーツ合宿、キャンプ、創作体験教室、各種イベント、主催事業などで利用されている。また、喜界島など離島での出張イベントも実施している。

 セレモニーでは、上村所長と朝日中生徒代表の泰山瑠華さん(12)が一緒にくす玉を割ると、紙吹雪が舞った。上村所長は「昭和49年に当時の大島地区1市9町4村から、大島地区に県立少年自然の家建設の陳情が出され、その後、大島地区総合社会教育研究大会における建設促進の大会宣言決議などを経て5年度の昭和54年に開所となった。地域の人々の熱い要望により設置された施設。今後も地域の人々に愛され、多くの人々に利用していただけるよう充実した運営を目指し努力を重ねたい」などとあいさつした。

 続いて朝日中に記念品を授与。記念品は同自然の家事務職員の鈴祐樹さんが製作したサンドアート作品で、生徒代表の泰山さんに手渡した。

 セレモニーに参加した泰山さんは「緊張した。開所当時の最初に利用した中学1年生は、現在53歳ぐらいになっている。利用者の人数から歴史と伝統を感じる」と話した。