職員の綱紀粛正決議など可決

電子表決で奄美駐屯地の説明会求める陳情の採決が行われた

奄美市議会最終本会議
奄美駐屯地説明会陳情は不採択

 奄美市議会は5日、6月定例会最終本会議を開き、2019年度一般会計補正予算案(第1号)など11議案と、職員の綱紀粛正などを求める決議など発議3件を原案通り、可決した。「教職員の定数改善や複式学級解消などを求める請願」は採択、「奄美駐屯地の現状と今後の動向について住民説明会を求める陳情」は不採択とし、閉会した。全国一律最低賃金制度の実現を求める陳情は継続審査となった。

 「職員の綱紀粛正及び服務規律遵守を求める決議」については、伊東隆吉議員(自民)が登壇、「一般行政また教育行政において不祥事が数件発生し、市民に対して行政への不信感を抱かせる結果になっている。公務員として職責を認識し市民の信頼を回復するため努力を議会として強く求める」などと提案理由を説明した。

 奄美駐屯地の現状と今後の動向について住民説明会を求める陳情については、﨑田信正議員(共産)が登壇、「市議会はこれまで説明会は必要ないと意思表示してきた。奄美の将来構想に大きな影響をあたえる問題に対し、最後まで住民説明会の必要性を否定することはあってはならない」などと賛成討論を行った。採決では、初めて電子表決が用いられたが、賛成4、反対19の賛成少数で不採択となった。