東京奄美会女性部

東京奄美会女性部

ワイキキビーチの前でハワイの鹿児島県人会の人たちと集合写真に収まる、東京奄美会女性部(前列)(政元保代さん提供)

青森・弘前の「ねぷた」の前で笑顔の、東京奄美会女性部のメンバー(提供写真)

のんびりとした沿道の雰囲気の中で踊る、田川ホズエさん(左)と政元保代さん(右)(提供写真)

祭りと大島紬ハワイでPR
ホノルルフェスティバルに初参加

 【東京】恒例の「渋谷・鹿児島おはら祭」がこのほど開催され、東京奄美会が世界自然遺産登録を祈念し堂々のパレード。南九州最大の祭りが今年も東京で再現されたが、東京奄美会女性部の有志らがハワイでこの春、優雅な踊りを披露していたことが分かった。現地へメンバーとして参加した政元保代さんは、「とても厳しい日程でしたが、大島紬と鹿児島おはらを十分アピールできたと思いますよ」と語っている。

 3月にハワイ・ホノルルを舞台に開催された「ホノルルフェスティバル」に初参加したのは、政元さんのほか、田川ホズエさん、田中良子さん、五十嵐千代さん、杉山清美さん、藤沢裕子さん、幸田君江さん、森さち子さんの合わせて8人。昨年、渋谷・鹿児島おはら祭で、見事グランプリに輝いた東京奄美会女性部のメンバーら。

 同祭りの主催者の要請に唯一手を上げた結果、踊り連を代表してのハワイ行きが決定。3月8日に現地入りした一行は、到着するや州知事主催のパーティーに参加、翌日もハワイの鹿児島県人会との交流、そして10日に本番、11日には帰国というハードなスケジュールをこなした。

 しかも「渋谷と違って、道幅も広くパレードの案内もよく聞こえないため右往左往」の珍道中。整然と列を成し時間に沿って行われる日本と違って、おおざっぱで、おおらかな中での踊りとなった。

 政元さんは「パレードに追いつくために、走っては踊りを繰り返しました」と笑いながら振り返った。そんな彼女たちの艶やかな奮闘ぶりに「オーシマツムギ!ビューティフル」などと日本語と英語でアナウンスがあり、「きちっとした踊りは見せられませんでしたが、大島紬は現地でも大評判でしたよ」(田川さん)。常夏の島にも、奄美の風は心地よく吹き付けたようだ。

 一行は、観光もそこそこに帰国したが、「今度は、もっと大人数でハワイに行き、踊りと大島紬をアピールしたい。ほかの地域でもいいかな」と意欲を見せているメンバーも。ホノルルフェスティバルは1995年3月、第1回開催。当初、JAL・JTBにより日本の祭りを日系人の多く住むハワイに紹介することを目的に始まった。以降、ホノルル市、ハワイ州政府観光局、JAL・JTB、地元企業の支援などにより運営されている。日本からは、大学のサークルや文化を伝える団体が参加している。