阿室―屋鈍間、時間規制に

崩土により通行止めとなった県道曽津高崎線の宇検村阿室―同村屋鈍間(6月24日午後、屋鈍側から)

「通勤・通学に支障なくなる」
完全復旧10日~2週間後か

 県大島支庁瀬戸内事務所建設課は7日、崩土により通行止めとなっていた県道曽津高崎線の宇検村阿室―同村屋鈍間を8日から時間通行規制にすることを発表した。通行可能となる時間は朝(午前5時半から同9時まで)、夕方(午後5時から同8時まで)の1日2回。その他の時間帯は依然通行止めのままとなる。

 同県道の通行止めは6月21日の大雨により崩土が発生したことによるもの。同村は村道屋鈍曽津高崎線で屋鈍から瀬戸内町西古見に通行するう回路を周知したほか、屋鈍から平田漁港に船舶での海上輸送などの対応を取っていた。

 時間通行規制への変更は崩土によって出た土砂の排除と大型土のうの設置が完了したことを受けたもの。今後は防護柵を設置する予定。崩土以降も雨が続いており、作業が遅れたという。完全復旧の時期について同事務所は「未定だが、10日から2週間程度の作業量。天候状態により延長・短縮する可能性もある」としている。

 2週間以上にわたり集落外に出ることに苦労を強いられた屋鈍集落の崎初夫区長は「通勤・通学者が大変だった。波が静かで船での移動が可能だったのが救い。西古見周りのう回路も使ってみたが、普段2~3分で行ける阿室まで40分近くかかり不便だった」。時間規制への変更については「バスも通るようになり通勤・通学に支障がなくなる。雨の日も作業をしてくれた作業員には感謝したい」と話した。