龍郷町初の“雑誌スポンサー”

りゅうがく館の雑誌スポンサーとなり、月刊誌を贈呈した町田酒造㈱の中村社長(左)と受け取った碇山教育長(中央)

月刊誌2誌の購読料負担
町田酒造㈱「取り組み広がれば」

 龍郷町の町田酒造㈱(中村安久代表取締役社長)はこのほど、龍郷町初の“雑誌スポンサー”となり、同町生涯学習センター・りゅうがく館内の図書館に配架される月刊誌購読料を負担している。9日、同館で贈呈式があり、中村社長は「民間企業が雑誌を購入・提供することで、館側は普通書籍購入に予算を充てることが可能となる。ほかの民間企業でも取り組みが広がれば」と話した。

 雑誌スポンサーは同社と同町で結ぶ「包括的業務協力協定」締結1周年を記念し、同社が希望したもの。同社は協定項目内への寄与のほか、CSR(企業の社会的責任)活動の一環となることも期待する。

 雑誌スポンサー制度は、民間企業などが図書館に配架する雑誌の購入代金を負担する代わりに、カバー等に広告などスポンサー名を表示するもの。同社は昨年から奄美市名瀬の県立奄美図書館で「雑誌サポーター」(同様の制度)となり、2種の雑誌購読費を負担する。

 同町には制度がなかったが、同社からの申し入れを受け設立。6月12日付で覚書を交わし、同社負担により、『日経トレンディ』・『ナショナルジオグラフィック』の2誌が配架されている。ともにこれまで同館側では購入していなかったもので、中村社長は「幅広い皆さんに興味を持ってもらえる」とした。

 寄贈を受け、碇山和宏教育長は「大変ありがたい。ほかの書籍購入費にも回すことができる」と語った。同町教育委員会は同社以外の雑誌スポンサーとなる企業・商店・団体(個人は除く)を募集している。

 希望する場合の問い合わせは電話0997―62―3110(りゅうがく館事務室)まで。