日本代表に選ばれた求(右端)と来島した川崎中央リトルシニアのメンバー
リトルシニア(U―15)硬式野球の「MCYSA全米選手権大会」が7月16~25日の日程で、米国イリノイ州で開催され、全日本代表チームが優勝し、6連覇する快挙を果たした。同チームには、瀬戸内町出身で川崎中央リトルシニア所属の求=もとめ=航太郎が投手で選出。決勝戦では先発して、米チームを4回3分の1を無失点に抑える好投を見せ、連覇に貢献した。
求は古仁屋小学校時代、軟式野球「古仁屋キャノンボール」に在籍。投手で4番打者を務めた。神奈川県川崎市内への中学進学後、所属するリトルシニアでも投打の中心選手として活躍している。
同大会に出場した全日本チームは、日本リトルシニア中学硬式野球協会の所属チームから選抜した18選手で構成。大会では予選リーグと決勝トーナメントが実施され、参加した米国各州代表やブラジル、メキシコなど14チームが世界一をかけ熱戦を繰り広げた。
全日本は予選を含め7戦全勝で他を圧倒。求は予選1試合、決勝戦に先発出場した。
決勝の米ミルウォーキーエンゼルスとの対戦では打線が爆発。3回までに14得点の猛攻で試合を決定付けた。求のピッチングも好調で序盤から出塁を許さず完封ペース。最後は抑えに任せ、14―0でエンゼルスに圧勝した。
中学での競技生活の最後を有終の美で飾った求。米国での試合に「パワーヒッターぞろいなので、丁寧なピッチングを心掛けた。ストレートを主体にうまく投球を組み立てられた」と振り返る。今後については、野球強豪校への進学を視野に「国内の精鋭選手との試合や練習は大いに刺激になった。投手としてもっと力を高めたい」と意気込む。
夏休みに入り、求は川崎のチームメイト5人とともに来島。31日は同町清水の町運動公園で、古仁屋中学校野球部と合同練習を行い、久しぶりに集った地元の仲間と汗を流し、「川崎への進学後も地元や周囲から多くの応援を受けていた。全日本メンバーとして結果を残せて良かった」と笑顔を見せた。