世界チャンピオンとなって凱旋

世界チャンピオンとなって凱旋

町に寄贈されたチャンピオントロフィーを掲げる知名町の今井力夫町長(中央左)と吉田実代さん(中央右)=知名町役場=

 

沖永良部2世、吉田実代さん
沖永良部でパレード
多くの地域住民集い祝う

 

 【沖永良部】世界ボクシング機構(WBO)女子スーパーフライ級の新チャンピオンとなった沖永良部2世の吉田実代選手(31)が31日、知名町で凱旋パレードを行った。沿道には多くの地域住民が集まり、念願の世界チャンピオン誕生を祝った。

 パレードは、後援会のメンバーが先導してスタート。吉田選手は、世界チャンピオンのベルトを肩に掛け、その後ろからは、現在吉田選手が保持する日本王者と東洋太平洋王者のベルトを持った子ども達が続いた。

 吉田選手は、セントラルスポーツから知名町役場までの約300㍍を歩き、住民からの声援や記念撮影に笑顔で応えた。

 役場庁舎でチャンピオントロフィーの寄贈式が行われ、吉田選手からトロフィーを受け取った今井力夫町長は「吉田さんが世界チャンピオンになって戻ってきた。この素晴らしい栄光が、町の子ども達にとって自分の夢を勝ち取る力になって欲しい。全島民で、これからの輝かしい活躍を期待したい」と激励。

 後援会の松元道芳会長は「吉田選手は、ユニフォームに必ず『沖永良部』の文字を付けて試合に出てくれるし、いろいろなところで島をPRしてくれている。そして今度はチャンピオンになって、島の子ども達に勇気を与えてくれた。これからも連戦連勝で頑張ってほしい」と話した。 

 パレードで日本王者のベルトを持つ大役を務めたボクシング歴半年の宮山大志くん(9)は「吉田選手に会ってボクシングを続けたいと思った。高校チャンピオンなりたい」と語った。

 寄贈式後、ミット打ちの披露もあり、パンチの威力とスピードに住民は「すごい音」などと声を上げた。

 吉田選手は「チャンピオンになる前から沖永良部の人に応援してもらい、それが練習や試合の時に大きな支えになっている。防衛戦では、さらに強い相手と対戦することになるが、きつい時こそみなさんからの応援を胸に頑張っていきたい。もっと実力をつけて『吉田は強い』と思われるチャンピンになりたい」と話した。

 同日、和泊町でも凱旋パレードを行った。