夏の奄美、存分に体験

夏の奄美、存分に体験

住用町のマングローブパークでカヌー体験を楽しむ小川村と住用町児童たち

小川村(長野県)児童16人来島
住用町児童と海水浴やカヌー楽しむ

奄美市住用町と長野県小川村小学生の「児童交流学習体験」が2日から、奄美市内で始まっている。小川村の小学6年生16人と引率者5人が3泊4日の日程で今年も来島。両児童らは、海水浴やアクティビティ、文化体験などを通して、夏の奄美を存分に体験した。

事業は、1998年から始まり今年で22回目。海に囲まれた夏の奄美と雪国である冬の長野の交流として、毎年互いを訪問している。

初日、空港に到着した小川村児童たちは用安で海岸を散策し、2日目に住用町児童たちと対面。大浜海浜公園でマリンブルーの海を一緒に楽しんだ。

3日目は、木漏れ日の中、マングローブ林を抜けてカヌーを満喫。夜光貝のアクセサリーを一緒に作り、各家庭でホームステイを味わうなど、互いの友情を深め合った。

このほか小川村児童たちは、名物「奄美まつり」にも参加。高台で夜空を照らす花火を鑑賞し、八月踊りの輪に入って踊るなど、集落住民との文化交流も満喫した。

小川村6年・松永遥夏さんは「やっぱり海が印象的。透明で青い魚もたくさんいて、楽しかった」と声を弾ませた。引率の小川小学校・小林亨校長は「集落みんなが参加する八月踊りなど、郷土を愛する心を感じる経験がたくさんあった。(今回の学習を通して児童たちには)自立・自主的・郷土に誇りを持つ、そんな人間に育ってほしい」と笑顔で話した。

小川村児童たちは5日、お別れ会を行い、奄美を離れる。