ずらりと並んだ大島紬から好みの反物を選び、身体に当て吟味した来場者ら
本場奄美大島紬産地再生協議会 (会長・前田豊成本場奄美大島紬協同組合理事長)主催の第2回「紬フェスタ」が奄美市名瀬浦上町の同市産業支援センターであった。クイズラリーやワークショップなど充実したメニューがあり、家族連れなどでにぎわった。また会場内では展示販売会も行われ、奄美市と龍郷町の購入助成制度を利用しての購入を促した。
イベントは昨年、同組合が同センターに移転したことの周知を目的に初開催。第2回となった今回は子ども達の興味喚起をねらい、泥染め・藍染め、小物づくり体験、クイズラリー、検査工程見学などのワークショップメニューの充実を図った。
泥染め・藍染め体験は人気を博し、家族連れなど多くの人が参加。ハンカチなどを染め上げ、色が徐々に変化する様子を体感。初めて染めを体験したという朝日小4年の中島充貴くん(9)は「色が濃くなっていくのが面白かった。来年もまた来たい」と笑顔だった。
展示販売会には同組合と、同組合青年部、同女性部、本場奄美大島紬販売協同組合などが出展。吟味する来場者らに購入助成制度の説明がなされた。家族と共に成人式用の紬を選びに来たという青山海斗さん(20)は、同名瀬出身で現在は福岡県の専門学校に通う。青山さんは「一度は着てみたいと思っていた。合わせてみたものが好みの色だったので着るのが楽しみ。成人式だけではなく行事のたびに着たい」と話した。
イベントはきょう11日まで。時間は午前10時~午後5時。イベント担当の本場奄美大島紬協同組合の中原大将販売課長は「昨年の好評を受け、ボリュームアップし開催。助成金制度を多くの人に知ってもらえれば。毎年イベントを続け、紬が世間に浸透するようにしたい」と語った。