名瀬新港 下り一気に5便入港

名瀬新港 下り一気に5便入港

フェリーが立て続けに入港し、せわしなく荷役作業が行われた名瀬新港岸壁(午前9時半ごろ)

 

物流束の間の再開 13日以降は欠航予定
小売店大忙しも品不足不安

 

 台風9号の影響で8日から途絶えていた県本土と奄美群島を結ぶ海の便が11日夜から12日午前にかけて、奄美市の名瀬新港に貨物船を含む5便入港した。13日入港の下り便は欠航を決めており、束の間の物流再開に貨物が集中。5日ぶりの運航となり、同港岸壁にはコンテナがうず高く積み上げられ、荷役作業が盛んに行われていた。

 台風9号による下りの船便欠航は、8日から始まった。二つの台風接近に挟まれた日程となった11日深夜には、フェリー波之上(臨時)が名瀬新港に入港。12日の午前中には▽クイーンコーラルプラス▽琉球エキスプレス2(貨物)▽フェリーきかい(臨時)▽クイーンコーラル8(同)―の4便が立て続けに入港した。

 荷役作業に押され、当初午前7時半の入港を予定していたクイーンコーラル8が同港に着岸したのは同9時半ごろとなった。5便のうち、クイーンコーラルプラスのみが奄美群島各島に寄港。貨物船を除く3便は県本土に向け折り返し運航した。

 長らく滞っていた物流が再開し、奄美群島内の小売店などに商品が入荷された。同市名瀬のグリーンストア入舟店・仕入れ担当者は「品出しなどで忙しい。13日からの欠航も見込み、多めに仕入れたが、お客さんも多く来ているので、品不足になる不安はある」と語った。

 また、この日は瀬戸内町の町営フェリー「かけろま」の6便以降が、同定期船「せとなみ」は2便以降が欠航した。13日以降に奄美群島に寄港する予定だったが、欠航・抜港が決まっている便は次の通り。

【欠航】▽フェリー波之上=12日下り鹿児島発、14日上り那覇発▽フェリーあまみ=12日下り鹿児島発、13日上り平土野発▽クイーンコーラル8=13日下り鹿児島発▽クイーンコーラルプラス=13日上り那覇発

【抜港】▽フェリーあけぼの=12日上り那覇発臨時便(奄美群島各島・本部抜港、条件付き)