南3島観光連携協議会

南3島観光連携協議会

「南3島フェアin沖縄」開催などを決めた奄美群島南3島観光連携協議会=29日、徳之島町

「南3島フェアin沖縄」開催へ
台風欠航・入込み減に葛藤

【徳之島】徳之島・沖永良部・与論島の各観光連盟および観光協会で昨年9月発足した「奄美群島南3島観光連携協議会」(会長・前登志朗おきのえらぶ島観光協会長)の2019年度第1回協議会が29日、徳之島町であった。各島の観光情勢を報告・共有し、来年1月31日の「同南3島フェアin沖縄」の開催を決めた。

同南3島観光連携協は、奄美群島と沖縄間を島伝いで結ぶ日本エアコミューター(JAC)の「奄美群島アイランドホッピングルート」の開設を機に、前=すすめ=会長が提唱。南3島の観光連盟・協会の連携による「奄美群島南3島ブランド」商品の開発や発信、誘客などを目指している。

実質3回目の同協議会には各島の会長や事務局長ら関係者8人が出席。前会長は「今後の産業の中心になる観光を我々が担っていくとの責任と自覚をしっかりと持ち、きちっとしたものを作ってスピーディーに確実に進める必要がある。その責任は我々にあり、力を合わせていこう」などと要請した。

各島取り組みなど報告で、徳之島観光連盟側は新コンセプトの観光振興計画の策定、名所旧跡画像の「仮想現実(VR)技術を活用した観光モデルの検証」(補助事業活用)。おきえらぶ島観光協会は、海開きに絡めた「浜下り行事」再興による観光・交流の推進。ヨロン島観光協会は台風の影響で欠航が続き深刻化した交通ダイヤを例に「人気・注目を集めながらも入込客は減少。『条件付き運航』は観光客には不安。自然には勝てない…」と葛藤も吐露した。

「南3島フェアin沖縄」は今年2月に続き2回目。来年1月31日午前11時~午後5時、沖縄県「宜野座村観光拠点施設・道の駅ぎのざ」(宜野座村)で開く。