スクールバスの自主運行開始

スクールバスの自主運行開始

式ではこれからお世話になる2人の運転手に花束が贈呈された

大和村 児童生徒の登下校支える

大和村は新学期開始の2日、遠距離通学生を抱える大和小・中学校のスクールバスの自主運行を開始した。同日午前、同校前では村や学校関係者が参加し「開始式」を開催。児童生徒の毎日の登下校を支える「足」として、本格的な運行がスタートした。

自主運行は、民間業者の運転手不足などに伴い、安定した通学手段を確保しようと村が直接運営。両小中学校に通う今里方面18人、国直・湯湾釜方面12人の通学を支えていく。

バスは2台確保し両方面をカバー。一台は鹿児島市在住の才納壽二さん寄贈の車両を使い、もう一台は村がリースした。

運転手は当面、新たに雇用した臨時職員2人があたるが、安全のために3人体制を予定。登校時に1便、下校時は部活帰りも含む2~3便で対応し、年間の事業費は約1200万円を見込んでいる。

開始式では、真新しい初便で通学した児童生徒や教員らを前に伊集院幼村長が「(通学の不安なく)安心して勉学・スポーツに励み、運転手に感謝の気持ちを持ちながら乗ってほしい」とあいさつ。生徒代表が、これからお世話になる勝島常雄さん、柳田九二男さん2人の運転手に花束を贈呈し、拍手で運行開始を祝った。

今後は、空き時間を利用した村民への運用も検討していく。