マースダム初寄港

マースダム初寄港

初寄港した「マースダム」から下船する外国の乗客ら

歓迎セレモニーでアルノ・ユートン船長(右から3人目)らに花束を贈呈し、記念撮影

欧米等から1100人
名瀬港

 クルーズ客船「マースダム」(5万5575㌧、乗組員552人)が3日午前8時ごろ、名瀬港に初寄港した。欧州、米国、オーストラリア人など約1100人が乗船、下船した乗客は名瀬市街地を散歩したり、レンタカー、タクシーで島内観光に出掛けた。初寄港を記念して名瀬港観光船バースで歓迎セレモニーが行われた。

 米国シアトルに本拠を置くクルーズ会社のホーランド・アメリカライン所有。今航海では8月14日に横浜港を出港し、9月27日にオーストラリアのシドニー到着を計画している。

 午前10時すぎに行われた歓迎セレモニーでは、あまみ大島観光物産連盟の有村修一会長が「奄美の豊かな自然、伝統文化にふれて思い出深い旅にしてください」と歓迎あいさつ。続いて紬美人の秋葉深起子さん、奄美市紬観光課職員の兼田恵美さん、宮里薫さんがアルノ・ユートン船長ら3人に花束を贈呈、大島紬をあしらった記念盾を贈った。

 マースダム側から返礼品として船の模型とシェフのレシピ本が贈られた。アルノ船長は「歓迎セレモニーを催していただきありがとう。(寄港前に)奄美のことを調べた。短い一日だが、乗客も奄美を楽しめると思う」とお礼の言葉を述べた。

 司会は、あまみエフエムの渡陽子さん、通訳は原絵莉さんが務めた。

 観光船バースに設置されたテント内では、通訳協力者が観光案内し、紬業者らが特産品を販売した。

 奄美市では、ホームページで今年度のクルーズ客船寄港予定表を掲載している。