大和村議会報告会

住民と要望や意見を交わした今里・志戸勘集落の議会報告会

早急な文化財保存など要望
今里・志戸勘集落で意見交換

 大和村議会(勝山浩平議長)は4日夜、今里・志戸勘集落の住民を対象に「議会報告会」を同村今里公民館で開いた。参加した同集落住民18人は、文化財保存施設の早急な確保やシルバー人材の活用などを強く訴えるなど、議員らとひざをつき合わせた。

 会は、村議会基本条例に基づいて実施し、今年8集落目。議会側からは、勝山議長ほか全6議員が出席し、今年度取り組む事業報告を行い、住民らと意見を交わした。

 同集落では、大和村の自然や文化財保護、観光や農業振興など幅広い分野で質問。今里集落・宮田カシコ区長らは、同集落トネヤなどで保管する伝統衣装の朽ちた様子や保管環境などを説明した上で、文化財保存のための施設確保を強く要望。住民からも賛同の声が続き、「大和村の歴史語るには建物も必要。保管・展示の施設を早急に」と訴えた。

 雇用分野では、村の実証農園で農産物のブランド化に取り組む合同会社ひらとみについて効率よく機能するようシルバー人材の活用を提案。「農業(の安定)には年寄りの知恵も必要。(効率的な運営へ村に対し)もっと踏み込むべき」など伝えた。

 この他、海側に生息するノヤギ駆除への対策、民泊促進などが議題に挙がり、観光・農業分野での人材育成なども切に要望。議員らは会後「うれしい意見。きょうの一件をしっかり(村に)届けたい」など応じた。