県高校生ビブリオバトル大会で優勝の畑さん(中)と、ブロック優勝した積さん(右)と八下田さん
高校生が読んで面白かった本を紹介する県高校生ビブリオバトル大会が、このほど姶良市姶良公民館であり、大島高校から生徒3人が出場し、3人ともブロック優勝して決勝に進み全国出場をかけて争った。会場の参加者の投票で同校1年の畑友一朗さん(15)が優勝し、来年1月の全国大会出場権を獲得した。
同校は校内大会も開いていて、県大会にはプレ大会を含め5回出場し毎回好成績を収めている。今回の県大会に7月11日の校内大会でクラス優勝し選ばれた畑さんと、2年・八下田門土=やげたもんど=さん(17)、3年・積風我=ふうが=さん(18)が代表として出場した。
8月25日の県大会(県教委主催)は24校45人が7ブロックに分かれ、347人の観戦者の前で5分の持ち時間で、自分のおすすめの本を紹介。3人はそれぞれのブロック予選を優勝して突破し、優勝者7人による決勝大会に駒を進めた。
決勝では積さんと八下田さんは、校内大会でクラス優勝した本とは別の本を紹介。畑さんは校内大会と同じ『新世界より』(貴志祐介著)を、原稿を何度も練り直して決勝戦に臨んだという。
決勝について積さんは、「時間配分はうまくできたが、発表は力が入りすぎていたかもしれない」と総括。八下田さんは、「2年目で初めてブロック優勝できて良かった。初の決勝では膝が笑っていたが、楽しめた。昨年を上回り一歩前進できた」と振り返った。
優勝した畑さんは、「まさかとすごく驚いた。全国大会は寒い時期にあるので、体調に気をつけたい。原稿もまだ改善の余地があるので、何度か書き直して準備したい」と語った。
栄冠を手にした後輩に、「全国大会は人生で何度も行ける場所でない。楽しんで来てほしい」(積さん)、「先輩たちを追い抜かしたセンスを磨き、悔いのないよう全力を尽くして」(八下田さん)とアドバイス。3人について、同校の読書活動指導担当の角美穂教諭は、「3人は県大会出場が決まってから、お互いにプレゼンテーションをして意見しあい内容を改善してきた。個人戦がチーム戦のようだった。そのため各ブロックで優勝できたのでないか」と話した。
第6回全国高校ビブリオバトル決勝大会は来年1月26日、東京よみうり大手町ホールで開かれる。