奄美パッション出荷反省会

奄美パッション出荷反省会

生産農家・行政関係者が出席した奄美パッション出荷反省会

数量減も、単価・販売金額向上
JAあまみ大島事業本部  来年度から規格外品販売へ

JAあまみ大島事業本部は6日、奄美市名瀬朝戸の市農業研究センターで「2019年度産奄美パッション出荷反省会」を開いた。同本部、農家、行政関係者ら約20人が出席し、今年度の取り扱い状況・販売経過を確認。今年度の全体数量は2968・9㌔と昨年度より191・2㌔(7%)減少したが、一方で単価は1198円(前年度比20%高)で、販売金額は355万7千円(同13%増)と向上した。

同事業本部は18年度産からパッションフルーツの共販を開始。同年度は台風の影響で反省会を中止したため、今回が初めての開催となった。

今シーズンの出荷持ち込みは5月29日~7月24日。支所別の数量は▽名瀬1124・5㌔▽笠利927・7㌔▽住用561㌔▽宇検541・8㌔。数量が昨年度より下がったことについてJAは「定植が遅れ、収穫につながらなかった人がいた」。一方、販売金額については、「宅配に関して前年度より100㌔程度多くの注文があったことが要因か」とした。

来年度以降の対応として、▽ふるさと納税(奄美市)の活用▽県本土の「鹿児島おいどん市場」での試食販売の検討▽テレビ・インターネットショッピング企業への販売依頼―等を挙げた。また同本部は今年度まで生産農家に返品していた規格外品を来年度からは加工品製造業者に販売することを発表。これに伴い、来年度は生産農家参集のもと、目ぞろえ会を実施する予定という。