「大島工業復活祭」

「大島工業復活祭」

学校時代を懐かしみライブや寸劇を楽しんだ大島工業復活祭

 

青春真っただ中に熱狂
ライブや寸劇楽しむ

 

 2012年3月に44年の歴史と共に幕を閉じた県立大島工業高校の名を記憶にとどめるイベント「大島工業復活祭」(関東大島工業会主催・平田修会長)が22日、奄美市名瀬浦上の同校跡地であった。大勢の同校卒業生らが集まり、OB・OGが出演するライブステージなどに熱狂。学園祭よろしく学校時代を懐かしみ、青春真っただ中に一日限りの復活を楽しんだ。

 同校は、1968年に設立。44年間で6769人の生徒が巣立っている。

 イベントは、関東で同窓会を行う中、「島を離れた卒業生を呼び戻すことで郷里の活性化につなげたい」との声が高まり、母校での開催を決定。昨年9月から計画が始まり、東京と島内連絡を取りながら準備を進めてきた。

 第一部の式典では、懐かしの映像がスライドで流され開幕。黙祷や校歌斉唱が行われ、中濱寛実行委員長や朝山毅奄美市長らが祝辞を述べた。

 第二部の芸能祭では、全国各地から集結したOB・OGのライブステージを中心に、ロックやヘビーメタルなどエネルギッシュに展開。学生時代の通勤バスでの一コマを描いた寸劇では、不良たちが繰り広げる〝あるある〟トークで沸き立った。

 中濱実行委員長は「初めての試みだがこれを契機に、工業高校があったことを忘れず思い出してほしい」と述べ、今後は「2・3年に一度でいいので、島の人に(イベントを)ぜひ引き継いでもらいたい」と笑顔で話した。

 この日は、NPO法人ゆずり葉の郷・三浦一広所長による「すべての子にチャンスを」と題した講演も実施。会後は同校武道館で懇親会が行われ、思い出話などに花を咲かせた。

 なお、午前中に予定していたグラウンドゴルフ大会は、悪天候のため中止となった。