社会体験授業「アマンday」

社会体験授業「アマンday」

町田酒造で黒糖焼酎の製造工程などを学ぶ1年生の生徒たち

将来視野に身近な仕事に理解
大島北高1・2年生

 奄美市笠利町の大島北高校(下高原涼子校長)の1・2年生は25日、社会体験授業「アマンday」を島内各地で行った。1年生は、大島紬や黒糖焼酎の製造会社などを訪問し、2年生は福祉施設で奉仕活動などに従事。生徒たちは、将来の職業選択も視野に入れて、身近な仕事や企業に理解を深めた。

 授業は、総合的な学習の時間を活用。実際に仕事を見て触れることで、将来の進路選択などにも役立ててもらおうと実施した。

 1年生は、龍郷町の大島紬村や町田酒造など、奄美の主要産業の製造現場などを見学し学習。2年生は、笠利町の同国民健康保険高齢者保健福祉支援センター「ふれ愛の郷」を訪れ、奉仕や入所者との交流活動などに取り組んだ。

 龍郷町の町田酒造㈱(中村安久社長)では、社員案内のもと4班に分かれて工場見学や黒糖焼酎を学ぶDVD視聴を実施。製造工程や機器の紹介、施設の役割などの解説を受け、担当者からは、仕事のやりがいや働くことの楽しさなど、人生の教訓も学んだ。

 1年・牧野響暉さんは、紬の工程に対して「祖母の機織りを見ていたが、こんなに工程があることに驚いた」と話し、「自分の知らないことが見て学べ、島で働くのもよさそうだと感じた」と笑顔で喜んだ。