貫通した宮古崎トンネル(奄美市名瀬根瀬部側)
根瀬部―国直間 11月、貫通式予定
県道名瀬瀬戸内線
県が工事を進めている県道名瀬瀬戸内線「宮古崎トンネル」がこのほど、貫通した。大和村国直―奄美市名瀬根瀬部間をつなぐトンネルで、全長は2316㍍。2017年7月に大和村側から掘削を始め、貫通という節目を迎えた。11月1日には貫通式を予定。21年度以降の供用開始を目指す。
工事は、大和村と奄美市を結ぶ代替ルート整備の一環として17年7月から着工。急峻な峠越えや急カーブなど難所を回避し、災害時の輸送路確保や救急搬送の時間短縮、物流促進などの効果を見込んでいる。
県大島支庁建設課によると、トンネルの車道は2車線の計6・0㍍、歩道は片側1・5㍍で、総幅は8・5㍍。従来線より距離で2㌔、移動時間では5分程度の短縮を見込んでいる。
完成後は、県内7番目の長さとなり、奄美大島内では、網野子(4243㍍)、新和瀬(2435㍍)に続く3番目。今後は、坑門工や覆工コンクリートなどの施工を進め、20年6月のトンネル本体完成を目指していく。
計画は現在、概ね予定通りに進ちょくし、本体完成後は、舗装工事や電気工事などに入る予定。現時点で開通時期を21年度以降としているが、同課は「1日も早い供用開始に努めたい」と話した。