地域伝統芸能大賞(地域振興賞)報告

地域伝統芸能大賞 地域振興賞の受賞を報告する築地会長(右)と指宿事務局長

八月踊り継承の「あらしゃげ会」
奄美市を表敬

 八月踊りの継承に取り組む奄美市名瀬の「あらしゃげ会」の築地理昇会長(53)と指宿俊彦事務局長(41)が7日、奄美市役所を訪れ、朝山毅市長に日本各地の伝統芸能を表彰している「一般財団法人地域伝統芸能活用センター」(東京、高円宮妃久子殿下名誉総裁)の2019年度「地域伝統芸能大賞 地域振興賞」の受賞を報告した。

 地域伝統芸能大賞は、国民の地域伝統芸能の活用に対する認識を高めることなどが目的で、同会は、長年地域で継承されてきた伝統芸能を活用し、観光振興に貢献したことなどが評価された。9月28、29日に奈良市で式典と表彰式が行われた。同会からは、築地会長と指宿事務局長ら23人が参加、ステージで八月踊りを披露するなどした。

 同会は、11年1月に奄美を代表する唄者だった故・築地俊造さんを中心に発足。伝統文化である「八月踊り」の継承を通して、地域振興と中心商店街の活性化を目指し活動している。 会員は名瀬在住の12歳~80歳代の約40人。毎月2回の練習を重ね、クルーズ船の歓迎式典や観光イベントなどで披露している。

 受賞を報告した築地会長は「全国の人たちに八月踊りを見てもらうことができた。これからも八月踊りの良さをアピールできるよう、息の長い活動を続けていきたい」と喜び、朝山市長は「若い人たちが奄美の芸能文化である八月踊りを引き継いで頑張っていることは大変ありがたい。これからも伝統の継承に尽力してもらいたい」と築地会長らの活動を労った。