奄美市進路ガイダンス

奄美市進路ガイダンス

会場には約300人が訪れ、23職種の仕事内容などの説明が行われた

進路考える契機に
職業紹介や個別相談も

 奄美市名瀬地域包括支援センターは14日、同名瀬の奄美文化センターで2019年度進路ガイダンスを開いた。医療や福祉、IT分野の専門職の仕事紹介や、島内の高校のプレゼンテーションがあり、会場に設けられたブースで職業に関する個別相談を実施。参加した中高生などは、関心のあるブースを訪れて、各専門職から職業の説明を受けて理解を深めた。

 同ガイダンスは進路選択にあたり、実際に仕事に就いている様々な職業からステージや各ブースで、仕事内容や就職して良かった点などについて伝えてもらう目的。5回目の開催となり、今回は医療、福祉、IT関連、弁護士など23職種が紹介された。

 職業紹介に先立ち、奄美高校の生徒らがスライド資料や動画などで同校の五つの学科の特徴などを発表。生徒らは「奄高では資格を取得でき、技術も身に付き手厚い指導を受けることができる」などと学校の魅力をPRした。

 続いて介護福祉士、薬剤師、保健師、臨床心理士、鍼灸=しんきゅう=師、弁護士の六つの専門職が、舞台に登壇して司会者からインタビューを受けながら参加者に分かりやすく各職種の仕事内容や、やりがいを感じる点などを訴えてアピールした。

 参加者たちは専門職の仕事紹介を聞いて、会場内に設けられた各ブースを巡回。各ブースでは映像やパネルなどを用いて各職種の内容や進路の状況などについて、担当者から参加者に丁寧な説明が行われた。

 同笠利町から参加した大島北高校情報処理科1年の中山南喜=ないき=さん(16)と同級生の川原つづみさん(16)は、将来の進路を考えるきっかけになればと考えて看護師や歯科衛生士のブースなどを訪問。「まだ迷うけれど、進路の参考になった」(中山さん)「親戚が医療系の仕事をしている。将来奄美に戻ってくる時に、役立つかもしれない」(川原さん)などと話した。