名瀬亀津会創立90周年記念祝賀会

約100人が集まり、創立90周年を祝福した

約100人出席、ふるさとへの思い馳せ
「亀津の灯火残すこと責務」

 「名瀬亀津会」(指宿正樹会長)は19日夜、奄美市名瀬の集宴会施設で同会創立90周年記念祝賀会を開いた。会員や関係者ら約100人が集まり、ふるさとへの思いを馳せながら杯を交わし、余興を楽しみつつ、より一層の親交を深めた。

 指宿会長などによると、奄美市名瀬在住の徳之島町亀津出身者やその子・孫からなる同会は1928年春、同市名瀬の唐浜海岸で10人ほどの出身者が集ったことに端を発するという。戦時中に一時中断したが、45年の終戦を機に復活。これまでは運動会や遠足、忘年会などで交流を深めてきた。

 この日の祝賀会には、会員・元会員のほか高岡秀規徳之島町長、朝山毅奄美市長も出席。郷土遥拝=ようはい=の後、指宿会長は「『亀津断髪精神』や、『ヤンキチシキバン』の精神で、会員の皆さまも、名瀬で一生懸命生活してきた。そういった人たちが残してくれた亀津の灯火=ともしび=をいつまでも残していくのが我々の責務。100周年も同じメンバーで集まれることを祈る」とあいさつした。

 高岡町長は同町が注力する教育施策を紹介し、「何度も行ってみたいと思える徳之島を作ることができるのは人であり文化。ご指導いただければと思う」。朝山毅市長は「会員の皆さまの団結と愛郷心に敬意を表する。今後も100年、200年と連綿と継続していただけるように心から祈念する」などと祝辞を述べた。

 乾杯の後は、余興の部を開催。祝賀会のために徳之島町から訪れた、「同町亀津浜踊り保存会」のメンバーが故郷の伝統・浜踊りを披露。このほか、カラオケや歌謡ショーなどで盛り上がった後、全員での六調で締めくくった。