奄美でも奉祝行事

厳かな雰囲気で行われた「即位礼当日祭」(奄美市、高千穂神社)

即位を記念して記帳する市民(同)

高千穂神社 即位祝う「当日祭」
記帳に訪れる住民も

 天皇陛下が国内外に即位を宣言する「即位礼正殿=そくいれいせいでん=の儀」に合わせ、奄美市名瀬の高千穂神社(黒木正和宮司)は22日、「即位礼当日祭」を行った。参列者は天皇の即位を喜び、令和時代の平和と人々の幸せを願った。

 同祭は天皇の即位を祝い、国民と国家の繁栄を祈るもので神社の祭典では中祭にあたる。

 同神社では氏子や一般から参列。厳かな雰囲気の中、氏子らが玉串を捧げ、祝詞=のりと=を奏上した後、皇居(東京)に向かい遥拝。全員で「君が代」を斉唱した。

 黒木宮司は「天皇と皇室の安寧、新元号とともに国家の安定を願う」と述べた。

 参拝した東京在住で名瀬出身の会社員福井雅寿さん(39)は「新しい元号に移り変わっても、平和な時代が続いてほしい」と話した。

 また同日、各地の神社では祝意を示すための記帳台を設置。朝から市民が足を運んだ。

 この日に誕生日を迎えたという名瀬の才田一男さん(81)は「めったにない機会に記帳できてうれしい。生涯忘れられない誕生日になりました」と笑みを見せた。

 なお高千穂神社の記帳所は大嘗祭(11月15日)まで設ける。記帳は県神社庁でまとめ、宮内庁に届けられるという。