関東徳州会青年部

シマ唄の調べに興が乗って踊り出す参加者たち

奄美への移住を決意した小村方駿さん、かおりさん

イベントに向け親睦深める
移住決めた夫婦も参加

 【東京】春一番を盛り上げよう――。関東徳州会青年部はこのほど、江戸川区小松川の千本桜公園のバーベキュー場で約120人を集めて、決起大会を兼ねた親睦会を行った。会には奄美への移住を決めた若い夫婦も参加して、大いに盛り上がっていた。

 「バーベキュー親睦会」は、来年2月に代々木公園で開幕するイベント「徳之島から・春一番」を見据えたもので、毎年この時期に行われている。毎回2万人以上の来場者を集めるビッグイベントの中心になる若者たちが、次回への課題などを確認し合ったりしているもの。

 関東徳州会の新会長になった、井上脩士さんも参加し「来年も大成功に終わるよう、若い力に大いに期待しています」とあいさつした。今回は徳之島からイノシシの肉が特別に20㌔用意され、参加者たちは黒糖焼酎を傾けながらバーベキューを堪能していた。

 そんな輪の中に、奄美(奄美市笠利町)への移住を決意した結婚2年目の若い夫婦がいた。小村方駿さん、かおりさんだ。新潟・三条市出身の駿さんと横浜市保土ケ谷区出身のかおりさんは、たまたま夏休みに行った奄美大島に魅せられ、計5回訪問。結婚式を同町のばしゃ山村で挙行、永遠の愛を誓うとともに「俺はこの島に住む」と夫が宣言。妻ももろ手を挙げて賛成した。

 現在IT関係の仕事に就いている駿さんだが、「来年6月に退職、7月からの移住を目指し、住居を探している」という。ダイビングを共に楽しむ二人が移住を決めた背景には、豊かな自然があるが最大の理由は、「何よりも人の魅力です。場所より人が素晴らしい」と口をそろえる。

 「屋仁川の居酒屋『焼坊主』に行った際に、『おかえり』と言ってくれまして、ちゃんと覚えてくれたんですよ。驚きました」(かおりさん)「そう。都会じゃあり得ない経験。感動しました」(駿さん)。居酒屋で島っちゅの温かさに触れたという、エピソードを明かしてくれた。そんな二人に「笠利もいいけど、徳之島もお薦めだよ」の声が飛び交っていた。