期日前投票時間など掲載ミス

市役所の期日前投票時間などに誤りがあった奄美市議選の選挙公報

すでに配布始まる 候補者の所属政党にも誤り
市議選選挙公報

 27日に投開票される奄美市議会議員選挙で、投票日時や候補者名などを掲載した選挙公報に誤りがあることが23日、分かった。すでに市内全世帯への配布が始まっており訂正が間に合わない状況で、市選管は「最終確認が足りず、有権者や候補者に迷惑をかける結果になり申し訳ない」としている。投票時間の掲載ミスについては、地元紙や広報車、防災無線などで訂正を周知する。

 掲載ミスがあったのは、26日まで市役所で実施している期日前投票の時間。市役所での実際の投票時間は、午前8時半~午後8時までだが、選挙公報には、住用、笠利両総合支所と同様に午後6時までと掲載していた。また、自民党公認で立候補した候補者1人が、無所属と記載されていた。

 市選管によると、選挙公報は候補者名や政策などと投票時間や投票場所などの選挙情報が記載されたもので、市条例で投票日の2日前までに、有権者に配布することになっている。

 20日の立候補届け出受付終了後に市内の印刷会社で印刷され、21日に市選管に届けられた。その後、市職員らが確認したところ、掲載に誤りがあることが分かった。市選管は「訂正後の再発行は難しい」と判断、そのまま配布することを決定。22日午後から市内全世帯を対象に約2万3000部の配布を始めた。

 期日前投票については、今後、新聞広告や広報車、防災無線などを使った広報で、正しい投票時間の周知を図ることにしているが、候補者の所属政党の掲載ミスについては、「間違った候補だけ、もう一度掲載するわけにはいかない。候補者には謝罪するしかない。二度と間違いがないよう、チェック体制を強化したい」としている。

 掲載ミスのあった候補者は「事前審査でも自民党公認と届け出ていたので、無所属となっていることに驚いた。ミスは残念だが、すでに選挙は始まっている。残された期間、自民党公認ということをしっかりと訴えるしかない」と話した。