金久中で「赤ちゃん先生」

金久中で「赤ちゃん先生」

ママ講師に教わりながら、赤ちゃんにミルクをあげる生徒達

育児の大変さ、親への感謝再確認
抱っこや哺乳瓶での授乳体験

 ママの働き方応援隊奄美校は24日、奄美市名瀬の金久中学校(船倉文章校長)で赤ちゃんとのふれあいから命の大切さを学ぶ「赤ちゃん先生」を開いた。12人のママ講師と2カ月~2歳2カ月までの赤ちゃん先生14人が講師として参加。生徒らは赤ちゃんと手の大きさや身長を比べたり、抱っこや哺乳瓶での授乳体験を通し、育児の大変さや育ての親への感謝の気持ちを再確認した。

 金久中は3年生の家庭科の授業の一環として、毎年赤ちゃん先生の開催を同団体に依頼。1・2学期に子どもの成長を学習。実体験として赤ちゃんと触れ合うことで、学びをより深いものにする目的がある。

 この日は6~7人程度のグループに分かれ、それぞれにママ講師と赤ちゃん先生がついた。抱っこしながら床に置かれた荷物を持つ大変さや、ミルクをあげる際のコツなどを実際に赤ちゃんに実践しながら体感。生徒らが夏休みの課題で作ったおもちゃで一緒に遊んだほか、赤ちゃんの1日の生活などをママ講師から教わるなどした。

 司会を務めた元・ママ講師の川畑倫子さんは「ママたちは24時間365日、周囲に支えられながらもお世話をしている。みなさんも支えがあってこそ大きくなったことを覚えていてほしい」と呼び掛けた。

 また、受講した松田拓=ひらく=君(14)は「首が座っていない子だったので心配が多かった。こんなに大変なことをずっと続けてくれた母がすごいと思い、改めてありがとうと感じた。親になったらちゃんと子どもと向き合った育児をしたい」と語った。