市議選後半戦に突入

市議選後半戦に突入

市街地で街頭演説、支持を訴える候補者(一部加工済み)

浮動票獲得しのぎ市街地などで街頭演説

 20日に告示された奄美市議会議員選挙は24日、後半戦へと突入、各候補者は、地域経済の活性化や雇用創出、医療・福祉の充実など自らが掲げる政策を訴え、終盤の追い込みに奔走している。連日の街頭演説で声をからすなど、街宣活動も熱を帯び、定数2減の「22議席」を争い、各陣営とも支持固めにしのぎを削っている。

 立候補しているのは現職17人、新人7人の計24人。政党別では、自民10人、公明4人、共産2人、社民1人、無所属7人。地域別では、名瀬20人、住用1人、笠利3人。女性候補は2人となっている。

 各候補は、街宣車で市内一円をくまなく回り、名前を連呼するなど支持を呼び掛ける一方、要所では車を降りて演説を行うなど、まだ投票先を決めていない有権者の票獲得に懸命となっている。

 名瀬市街地では各候補者の選挙カーがすれ違う場面もあり、互いに手を振りエール交換する候補者の姿もあった。中心商店街で街頭演説を行った新人候補は、「ぜひみなさんのために仕事をさせてください」などと訴え、沿道を歩く有権者に握手を求め支持を呼び掛けた。

 今回は現職7人が勇退する一方で、新人7人が出馬。新旧交代がどこまで進むのかも焦点となっている。新人候補の陣営は「知名度がないので、とにかく名前を覚えてもらうことが先決。街宣車では名前を連呼し、街頭演説では、できるだけ有権者一人ひとりと直接会話し、握手などをして支持を呼び掛けている」という。

 一方、現職陣営の関係者は「勇退した現職の4年前の得票がどこに流れるのか読めない。選挙戦も、前回に比べあまり盛り上がっていないように感じ、投票率も気になる。当選ラインが下がれば、現職に厳しい結果も予想される」と、危機感を募らせた。

 19日現在の選挙人名簿登録者数は3万5983人(男1万7025人、女1万8958人)。市選管によると、23日まで3日間の期日前投票者数は3164人で、前回3日間(3440人)に比べ、276人少なくなっている。

 前回選挙の当日有権者数は3万5900人(男1万6732人、女1万9168人)で、投票率は70・77%だった。