「にっぽん丸」和泊港寄港

「にっぽん丸」和泊港寄港

出港したクルーズ船「にっぽん丸」を見送る住民たち=和泊港=

沖永良部島を満喫
乗客350人が島内ツアー楽しむ

 【沖永良部】クルーズ船「にっぽん丸」(約2万2000㌧)が24日朝、和泊港に寄港した。地元の歓迎を受けた約350人の乗客らは、買い物や島内ツアーなどで沖永良部島を満喫した。

 にっぽん丸は、23日に熊本港を出発し、同日午前9時ごろ和泊港に入港した。歓迎セレモニーでは、おきのえらぶ島観光協会の前登志朗会長が「とても素晴らしい島です。住民と仲良くなって、思い出をたくさん作って欲しい」と歓迎し、にっぽん丸の村上寛船長とクルーズツアーを企画した九州産交ツーリズム(株)旅行事業部の福水秀章部長に、花束と黒糖焼酎をプレゼントした。

 福水部長は「澄み切った青い空と海に感動している。乗客の皆さんには、沖永良部島のおもてなしの心を体感してもらいたい」と話した。

 セレモニーの前に、沖永良部高校エイサー部が演技を披露。生徒たちの踊りを船上から見ていた乗客らは「格好いい」「すごい」と歓声を上げていた。

 この日は、港に各種特産品ブースが立ち並び、船を降りた観光客らは買い物を楽しんだほか、島の観光名所を巡るバスツアーや西郷隆盛ゆかりの地を巡るまちあるきツアーに参加した。

 午後4時30分からは送別セレモニーを開催。民謡「えらぶゆりの花」に合わせて地元住民が輪になって踊り、次の寄港地となる鹿児島港に向けて出港した船を見送った。