与路島に移動交番開設

初日は、集落住民らが集まり交通安全講習などを行った(提供写真)

瀬戸内署
講習や警らで「地域に安心」

 瀬戸内警察署(本村誠署長)は18日、地域の防犯活動強化のため瀬戸内町与路島の与路生活センターに「移動交番」を開設した。署員らが警察用船舶「おおしま」で同島に出向いて、集落住民からの相談、届け出の受理、防犯講習などに活用する。

 同島には現在、48世帯・77人(8月末現在)が居住し、これまで警察官の常駐はなく、担当の駐在所が交代で訪問していた。移動交番では、船舶の機動力を生かし、同区域を受け持つ交番の活動を補う役割を担っていく。

 同島にはバイク1台を船で持ち込み、署員が状況に応じて警らや巡回連絡を実施。同センターを拠点に、地域密着で実状に沿った業務を進めていく。

 この日は、地域課、警備課、生活安全刑事課の同署5人が同集落を訪れ、交通安全や振り込め詐欺防止などの講話、警戒活動などを実施。住民からは「相談をうけてもらい、精神的にも癒された」「このような活動があると住民も安心できる」などの声も上がった。

 同署担当者は「移動交番の機動力を生かし、少しでも住民の不安を取りのぞき、地域の安心感を高めていきたい」と話した。

 なお今後は、地域の運転免許自主返納や記載事項変更なども対応。事件事故や災害発生時には同地に赴くことなども想定している。