天城町出産祝金

今年度上半期「天城町出産祝金贈呈式」の参加者と関係者=25日、町保健センター

「不自由のない子育てに」
支援充実に笑顔

 【徳之島】子育て支援対策に力を入れている天城町で25日、2019年度上半期の「出産祝金」贈呈式があった。対象者の23組のうち11組が式に臨み、森田弘光町長が祝い金を手渡して祝福。ふるさと天城にUターンして第4子の子宝に授かった夫婦は、都会ではありえない手厚い支援に感謝していた。

 天城町は「子育てしやすい町づくり」への少子化対策の一環で17年度から町出産祝金の支給額を改訂し、▽第1子5万円▽第2子10万円▽第3子20万円▽第4子30万円▽第5子40万円▽第6子以降50万円にアップした。

 同町ではほか、国施策(今月から3~6歳児対象)に先駆けた町立保育所の保育料無償化(諸納税完納世帯対象、0歳児~6歳児対象)の実施、子ども医療費の無償化(窓口自己負担分)も中学3年生まで拡大している。

 出産祝金贈呈の今期対象は第1・2子各7件、第3子6件、第4子3件。町保健センターであった贈呈式で森田町長は「天城町に住んで良かった、これからも住み続けたいというまちづくり。先人から受け継いだ天城町を今の私たちの手でしっかりと作ってこの子らに引き継がねばならない。そのためにも子どもたちが健やかで伸び伸びと育つ環境をつくりたい」などと祝福した。

 昨年8月、広島県からふるさと松原にUターンして畜産業を営む麓正高さん(40)と佳奈さん(37)=同県出身=夫妻は第4子の大樹ちゃんと3人で参加。「島で4人目が生まれたこともうれしいが、町からのお祝い金には驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。祝い金は、将来の教育費に貯金します」とにっこり。