東京奄美会「総会大運動会」

奄美物産が30種類ほど用意されたコーナー


「追い越せ~!」大声援に後押しされて力走する参加者


力の限りに綱を引く徳之島チーム。元力士の松山晃久さん(左端)は「血管が切れそうでした」(笑い)


「頑張るぞ!」。ユーモラスな「島口体操」で体をほぐす参加者たち


「慌てずに早く!」。息を合わせて二人三脚で奮闘する選手たち


「やった~!」。綱引きで、熱い戦いの末の勝利に歓喜の声を上げる人たち


「ワイド!ワイド!」で笑顔。全員参加のワイド節で大いに盛り上がる体育館


熱戦を終えて、笑顔で写真に収まる参加者たち

400人以上参加、徳之島が優勝
熱気あふれ歓喜包まれる

 【東京】「ワイド、ワイド」で徳之島優勝――。東京奄美会(大江修造会長)は14日の体育の日に、北区の東十条小学校(中村都士治校長、小島由子副校長)で「第121期・東京奄美会総会大運動会」を開いた。各地に激甚災害をもたらした台風19号の翌日にもかかわらず400人以上が参加。お互いの安全を確認する声も聞かれるなか、6チームに分かれて競技や応援合戦を繰り広げた。熱戦は徳之島が見事に優勝、準優勝は名瀬、3位に瀬戸内が入り閉幕した。

 同運動会は、東京奄美会の主催で芸能祭と交互に行われているもの。前回は2017年にあった。この日は台風の影響で、あいにくの雨模様。場所を体育館に移して行われたが、幼児から80代までの幅広い「奄美人」たちが結集。肌寒さを吹き飛ばすほどの熱気にあふれていた。

 島口ラジオ体操を皮切りに競技がスタート。50㍍走や二人三脚などで珍プレーも続出、大歓声の中で展開された。福岡から徳之島チームの一員として、スプーンリレーに参加した九州経済産業局長の塩田康一さんは、「バランスが難しかった。仕事や人間関係も同様ですね」と奮闘を振り返った。

 また、サプライズで登場、歌を披露した城南海さんは応援合戦の審査員のほか、ドッジボールにも参戦。「中学校以来です。みなさんの熱気をもらい、11月8日の東京公演も頑張りたい」と興奮していた。

 やがてリレー、綱引きなどでクライマックスを迎えた場内に「優勝は徳之島」と発表され、歓喜の雄たけびが響いていた。大江会長は、「青年部と東十条小学校に感謝する」と成功裏に終わった大会を総評。「普段は高齢者が多い東京奄美会だが、これだけの若い力を見られて、将来の東京奄美会は安泰だ」と笑顔で締めくくった。さらに世界自然遺産登録に向けた募金には、約5万円が集まったと報告された。3位以下は次の通り。

 4位は沖永良部・与論、5位は住用・大和・宇検、6位は喜界・笠利・龍郷の各チームとなった。