宮古崎トンネル 貫通祝いセレモニー

宮古崎トンネル 貫通祝いセレモニー

(右から)朝山市長、松本支庁長、金子衆院議員、伊集院村長らが出席し、鏡開きなどで貫通を祝った

一日も早い開通期待

 2021年度以降の供用開始予定で、県が工事を進めている県道名瀬瀬戸内線「宮古崎トンネル」が貫通したことを受け建設会社関係者らは1日、貫通式を同トンネル内で開いた。大和村国直―奄美市名瀬根瀬部間を結ぶもので、全長は2316㍍。自治体や工事関係者約90人が参加して通り初めや鏡開きで祝うなど、一日も早いトンネルの開通へ期待を寄せた。

 大成建設、植村組、村上建設、平良建設ら特定建設工事共同企業体が主催。工事は、同路線の代替ルート整備の一環として17年7月から着工し、災害時の輸送路確保や救急搬送の時間短縮、物流促進などの効果を見込んでいる。

 車道は2車線の計6・0㍍、歩道は片側1・5㍍でトンネルの総幅は8・5㍍。従来線より距離で2㌔、移動時間で約5分の短縮を見込んでいる。

 式典には、発注者の松本俊一県大島支庁長をはじめ、金子万寿夫衆院議員、朝山毅奄美市長、伊集院幼大和村長、工事や地元関係者らが出席。貫通発破や貫通点清めの儀、同通り初めの儀など貫通を祝うセレモニーが催された。

 松本支庁長は「無事故無災害での貫通、誠に喜び。県としては早期完成につとめたい」とあいさつ。施工担当者は「一日も早く出せるように、決意新たにまい進する」と完成を誓った。

 一同貫通したトンネルを背に、鏡開きで祝福。万歳三唱を行い、無事な開通を祈った。

 県大島支庁建設課によると、計画は概ね予定通りに進んでおり、本体完成後は、舗装工事や電気工事などに入る予定。開通時期は21年度以降を見込んでいる。