古仁屋高校文化祭

地域創生プロジェクトの一環で、地域の菓子店と共同で制作した郷土菓子は人気を博し、大勢の人が購入に訪れた

地域創生人材育成プロジェクト紹介も
劇やバンドなど盛り上がり

 瀬戸内町の古仁屋高校(重吉和久校長、全校生徒96人)は2日、同校で第65回文化祭を開いた。劇やバンドなどの舞台発表のほか、多彩な展示を披露。同校が今年度から取り組む「地域創生人材プロジェクト『瀬戸内町を日本スイーツの聖地へ』」の関連展示では久慈白糖工場復元模型説明をはじめ、菓子販売やクイズラリーを実施し、多くの人でにぎわった。

 今年度の同校文化祭テーマは「Identity~輝け96色の新時代~」。体育館の舞台では劇やバンド、ダンス、手話コーラスなどの多彩なプログラムで観客を盛り上げた。午前の部最後となった有志生徒によるバンド演奏では観客席の生徒らがオールスタンディングで大盛り上がりだった。

 昼食時間は、1年生のタピオカドリンク販売が人気で行列をつくった。また、同プロジェクトの一環で地域の菓子店と同校が共同で制作した郷土菓子販売もあり、大勢の人が詰めかけた。

 同プロジェクトに関する作品展示ではこのほか、昨年度同校生徒らが作成した久慈白糖工場の復元模型を展示。家庭クラブ所属生徒らによる日本の菓子の歴史研究や白糖工場のレンガをイメージしたハンドメイドバッグなどが並んだ。同プロジェクトの一環で研究を行う2年生の静岡いずみさん(17)は「学校内外の人にプロジェクトを知ってもらう良い機会。クイズラリーは多くの子ども達が訪れてくれた。白糖工場がきっかけに瀬戸内町が盛り上がれば」と語った。