「デイ文化祭~ゆらおうでぃ~」

「デイ文化祭~ゆらおうでぃ~」

「デイ文化祭~ゆらおうでぃ~」のステージ部門では、利用者らによる多彩なパフォーマンスが披露された

 

通所施設利用者ら、はつらつと発表
奄高生もボランティア参加

 

 デイサービスなど通所施設利用者による、第5回「デイ文化祭~ゆらおうでぃ~」(奄美大島介護事業所協議会主催、奄美市共催)が4日、奄美市名瀬のAiAiひろばであったステージ部門を皮切りに始まった。今回はステージ・作品展示の両部門に過去最多の23事業所が参加。ステージ発表では、8事業所の利用者が歌や踊りなどで、はつらつとした姿を披露。約200人が集まった会場を盛り上げた。

 同文化祭は通所施設利用者が主役の文化祭として、2015年にスタート。日頃取り組むレクリエーションや作品づくりを、施設内だけでなく外部に発信することで利用者の意欲向上につなげる目的を持つ。

 開会に際し、同祭実行委員長を務めたデイサービス和月龍郷の中山亮管理者は「 (文化祭を)開催できるのは横のつながりのおかげ。『来年も参加したい』、『長生きしたい』と思ってもらえれば」とあいさつした。

 ステージ発表は唄やダンス、健康体操のほか、特技を生かした腹話術など多彩。「島のブルース」の合唱中に客席に降り、元気に踊ったデイサービスなんり利用者の久野熊吉さん(87)は、「自分の楽しみだからみんなにも見てもらいたかった。来年もまた楽しみにしている」と語った。

 この日は、奄美高校家政科の生徒らがボランティアで舞台転換などに協力。3年生の且汐音=しおん=さん(18)は介護職に就職が決まっているといい、「最初は不安だったが、出演者が笑顔で声を掛けてくれたのがうれしかった。得た経験を今後に生かしたい」と語った。

 作品展示部門は4日に始まり、9日まで奄美市役所2階で実施している。