配田が丘きょら会寺子屋

配田が丘きょら会寺子屋

お茶の点て方だけでなく作法やマナーも併せて学んだ子どもたち

お点前の魅力堪能
裏千家講師に茶道教室

 奄美市名瀬の安勝・石橋・久里の3町でつくる「配田が丘きょら会」(恵孝司会長)は4日、地域の子どもたちを守り育てる恒例活動「寺子屋」を奄美市名瀬の同きょら会館で開いた。今月のテーマは「子ども茶道教室」。子どもたち約20人は、日本の文化・茶の湯の心や作法を学んで、慣れない手つきでお点前を披露した。

 同教室は文部科学省承認の事業で、茶道裏千家淡交会青年部が主催。茶道の普及を目指す同部の定期的な活動で、中島初美部長は「お茶と言うと身構える人も多いけど、子どもたちには少しでも身近なものとして感じてほしい」と話し、教室に臨んだ。

 子どもたちは、同部メンバーを講師に、茶菓子づくりと点茶を体験。お茶の点て方やいただき方をはじめ、作法やマナーも併せて学ぶなど、お点前の魅力を堪能した。

 菓子作りでは、サツマイモをベースに栗や干しブドウをトッピングして巾着菓子づくり。楊枝や懐紙を使って、一口サイズに切った菓子を口に運んで味わった。

 点茶では、点てる側の亭主といただく側のお客さまの2人一組で互いにおもてなし。茶せんで抹茶を点てて、椀を回しながら茶の香りや甘味を楽しんだ。

 奄美小学校3年・中村塔子さんはお点前初体験で、「(作法は)不思議な感じで難しかったけど、お茶は少しにがいところがおいしかった」と笑顔。同3年・坂元心くんは「お菓子は甘かったけど、正座は足が…」と苦手そうな様子で話した。