奄高衛生看護科「戴帽式」

ナースキャップを授与され、灯火を手に「ナイチンゲール誓詞」を斉唱した生徒ら

専門職への決意新たに
奉仕と博愛の精神継承

 奄美市名瀬の県立奄美高校(堀之内尚郎校長)は6日、同校で衛生看護科2年生生徒にナースキャップを授ける第44回「戴帽式」を行った。看護師のシンボルを受け取った生徒らは、専門職の道の入り口に立ち、決意を新たにした。

 同科の戴帽式は、基礎的な学習を修了し、病院実習に臨む2年生の生徒らを対象に毎年実施。今年は10人が対象(1人欠席)だった。看護の母ともいわれるフローレンス・ナイチンゲールの奉仕と博愛の精神を継承し、使命を確認することを目的とする。

 式では9人の生徒の名前が呼ばれ、ナースキャップが頭にのせられた。その後、灯火=ともしび=を手に、「ナイチンゲール誓詞」を斉唱。「わが手に託される人々の幸のために身を捧げん」などと声を響かせ、看護に携わる者としての決意を胸に刻んだ。

 式に際し、堀之内校長は「これから臨床の場に実習に行くことで、学校と現場の違いに驚くこともあると思うが、辛い時は仲間に心の灯火を分けてもらい、支え合ってほしい」と式辞。戴帽生代表の楠元奈菜美さんは自身が看護師を志した理由などを語り、「(病院実習では)今まで学習したことをすべて出し切り、戴帽生全員で頑張る。現場で働く看護師の役割を学び、日頃から意識を高く持ちたい」と意気込んだ。

 この日は近隣の病院・介護施設などの関係者らも出席。戴帽生らは7日から1カ月間の病院実習に臨む。