奄高インターンシップスタート

インターンシップで訪れた事業所でレジでの接客を行う奄美高女子生徒(中央)

仕事の苦労や達成感を体験

 奄美市名瀬の県立奄美高校(堀之内尚郎校長)は、12日から2019年度インターンシップを開始した。2年生の生徒131人は奄美大島島内の73事業所で業務に携わり、働くことの苦労や達成感を体験している。日程は15日までの4日間。

 同校は職場での体験学習を通して、社会の一員として働くことの意義や、勤労観・職業観を学ぶために、協力事業所でのインターンシップを毎年行っている。▽福祉▽サービス▽製造▽観光宿泊―など、幅広い業務を体験する。

 初日となった12日、奄美市名瀬小浜町の障がい福祉サービス事業所「夢来夢来=むくむく=」では、生徒4人がカフェや店舗内での接客や、厨房での調理を行っている。パンの陳列や、会計時にパンを袋詰め、ランチの仕込み作業を手伝った。

 店舗での接客などに携わった家政科2年の横井まかなさんさんは、「お菓子作りが趣味だから、(同事業所でのインターンシップを)希望した。人前で話すのが苦手なので、この体験を生かしたい。障がいについての理解も深めたい」と話した。

 同事業所の管理者・向井周一さんは、「前向きに取り組んでくれて、話しやすい。知的・発達障がいのことを知ってもらい、作業を通してのコミュニケーションを楽しんでほしい」と期待を込めた。