「首里城募金・奄美市民の会」結成

12団体1個人で結成された「首里城募金・奄美市民の会」

12団体1個人が参加
「兄弟島からの思い届けたい」

 先月31日に火災で焼失した沖縄県の首里城の再建を願い有志が集まり「首里城募金・奄美市民の会」が発足した。奄美市名瀬のAiAiひろばで開かれた同市民の会に12団体1個人が参加。呼び掛け人代表の大津幸夫氏は、「首里城は沖縄のシンボル。琉球王朝時代から長い歴史を共にしてきた奄美人として、心からの募金活動に協力いただきたい」と訴えている。

 首里城は先月31日未明に、城の中心的建造物の正殿から出火したとみられ、北殿や南殿含め7棟計約4800平方㍍を全焼。首里城焼失は沖縄県民や出身者などに大きな衝撃を与え、早期再建を目指す那覇市がふるさと納税を活用した寄付をインターネットで呼び掛けたところ開設3日目で1億円を超えたという。

 奄美でも支援をとの声が上がり、募金活動する「首里城募金・奄美市民の会」を大津幸夫さんが代表として12団体1個人で結成。同会に、①奄美沖縄県人会②琉球大学同窓会奄美支部③山元孝子琉舞道場④奄美名瀬ライオンズクラブ⑤奄美群島の日本復帰運動を伝承する会⑥復帰を語り平和で豊かな島づくりを考える会⑦泉芳朗先生を偲ぶ会⑧潮鳴会⑨奄美郷土研究会⑩自然と文化を守る奄美会議⑪奄美をよくする市民会議⑫高千穂神社奉祝祭会⑬中村保氏(田畑洋一教授出版『日本復帰運動』執筆者)が参加した。

 同会は活動方針として、募金協力(ふるさと納税方式活用を推奨)の呼び掛け、市議会に募金活動協力要請の陳情書提出、小中学校への募金箱づくりの協力依頼などを計画。同会を通した募金は、沖縄県土木建築部総務課へ納入するという。

 大津氏は、「首里城を一日も早く再建するために、募金活動を通して兄弟島奄美からの思いを届けたい」と語った。

 募金受け付け窓口は、「首里城募金・奄美市民の会」事務局の花井恒三さん℡0997―54―8856。募金先=ゆうちょ銀行(名義)首里城募金 奄美市民の会(店名)七九八(記号)17910(口座番号)0524464(番号)05244641。