祝賀会では、フードバンクお助けマン霧島(右・村上理事長)から届いたコメの贈呈式なども行った
規格外の食品などを企業から提供を受け、福祉施設などへ無料で提供する「NPO法人フードバンク奄美」(里泰慶理事長)の法人格認証を祝う「祝賀会」が20日、奄美市名瀬の奄美サンプラザホテルであった。参加者らは祝典や講演で新たな船出を祝い、食品ロス削減・困窮者支援の輪を地域に広げようと、誓いを新たにした。
運営母体は、奄美名瀬ライオンズクラブ(337―D地区鹿児島R・8Z、里泰慶会長)で、昨年から設立準備を進め、今年10月23日に法人格を認証。11月1日の設立を受けて本格始動した。
愛称には〝お助けマン奄美〟を掲げ、今後は寄贈された食品などを福祉施設や生活困窮者に届けるための活動を加速。関係各所に協力も求めながら、「本当に困っている人に届ける」ための研究会立ち上げなども計画を進めていく。
この日は、同クラブの創立1周年記念も兼ねて、会員を始め、行政や学校、施設関係者など84人が出席。里理事長は「『子どもの喜ぶ顔が見たい、子どもが集まる場を作りたい』との思いで始め、ようやく届けられる環境が整った」とあいさつし、フードバンクお助けマン霧島・村上光信理事長は「フードバンク奄美の役割」と題した講演を行い、同団体へアドバイスとエールを送った。
同霧島からは、同地区で募った20俵のコメが届けられ、各施設への贈呈式なども実施。参加者らは、華やかなムードのなか、テーブルを囲んで余興や歓談を楽しむなど、同団体の門出を祝った。
白百合の寮・中尾久美子施設長は「輸送など課題もたくさんあったが、思ったより早く立ち上がった。関係者には感謝し、今後は子どもたちや地域のために活用しながら広めて行きたい」と話した。