地域交通安全運動に長年貢献

交通安全功労者表彰を受けた竹山さん(前)

竹山菊乃さん 交通安全功労者表彰贈呈
奄美市

 奄美市は26日、市役所応接室で2019年度交通安全功労者表彰を行った。交通指導員として50年以上にわたり子ども達の交通安全活動に貢献してきた同市名瀬久里町の竹山菊乃さん(87)に、表彰状と記念品を手渡して功績をたたえた。竹山さんは受賞を喜び、「若い世代にも参加してもらい、子ども達の交通安全活動を続けてもらえれば。自分もできる範囲で、社会貢献していく」と意欲を見せた。

 竹山さんは1965年に奄美小学校交通指導員として交通安全活動をスタート。73年に名瀬地区交通安全協会婦人部副部長に就任し、83年から2018年まで部長を務めてきた。

 腹話術を使った幼稚園や小学校などでの講話も続け、児童らの交通安全意識の高揚にも貢献。半世紀以上の功労に対して、18年3月に奄美警察署長感謝状、19年3月に奄美市長感謝状が贈られている。

 今回の表彰は交通対策本部長(内閣府特命担当大臣)が行う全国表彰で、個人21人、4団体、4自治体を8月26日に表彰。うち九州4人で、鹿児島県は竹山さんのみが表彰された。

 竹山さんは交通安全に関する役職は後進に譲り、現在はフレッシュ体操教室の活動で市民の健康づくりに取り組んでいるという。

 朝山毅市長から表彰状を手渡された竹山さんは、「交通安全活動は後進に譲ったが、絶やさないで続けてもらいたい。生涯学習分野などで自分ができる限りは夫の協力・理解を得て社会貢献したい。PTA会員は共働きで大変かもしれないが、できる範囲内で交通安全活動に参加してもらえれば」と話した。