JAあまみ徳之島、天城両選果場〝統合新設構想〟の再提示も(「春一番」連絡協)=27日、天城町
【徳之島】徳之島地域赤土新ばれいしょ「春一番」連絡協議会(中山浩樹会長)が27日、天城町役場会議室であった。JAあまみ天城、徳之島両事業本部選果場の統合新設構想を再提示し協力を要請。同連絡協と「徳之島ばれいしょブランド産地推進協議会」の類似2団体の一本化案を協議・確認。2020年産「春一番」合同出発式の日程(2月1日に天城町防災センター)などを確認した。
生産者代表や関係機関・団体から22人が出席。中山会長はあいさつで、JA両事業所選果場統合に関し、JA県経済連側の同方向性にも触れながら「長崎県(視察)では選果場や家畜セリ市場、堆肥センター、廃プラスチック処理工場など全てを1か所に集約。3町の力も借りながら素晴らしい選果場が出来ることを願っている」ともアピール。
「春一番」連絡協事務局(JAあまみ天城事業本部)側が改めて現段階における選果場統合新設構想を解説。それによると建設予定地は徳之島事業本部の旧家畜セリ市場(伊仙町喜念)。新設選果機の規模は日量200㌧クラスの「県内最大、全国でも1、2位の規模」。JA県経済連協議では、2020年6月までに事業計画などを取りまとめて行政とヒアリング、21年度事業乗せを目指す。
あくまでも「組合員や町と打ち合わせを前にしたイメージ」と前置きし、200㌧規模の建屋や選果機が完成して試運転ができるのは22年3月ごろ。本格稼働は23年ごろを予想。バレイショに留まらず実エンドウやマンゴーなど果樹類、サトイモなど全てを集約する県内一の規模のほか、予冷庫も必要。「徳之島、天城両事業本部ともに建て替えが必要で、量(バレイショで1万㌧)は力になる」(寿山博畜産園芸課長)とも。
「春一番」連絡協とブランド推進協の一本化案では、統一的な組織活動を行うことでブランド産地の諸問題の解決と生産農家の所得向上―などを目的とした規約案も確認。次年度総会に提案予定だ。
「春一番」合同出発式は2月1日午後3時から天城町防災センター(同2時半からは世界自然遺産啓発シンポジウムも予定)。合同目揃え会は3日午後1時半から同JA天城選果場。共販計画は586㌶、1万420㌧(徳之島事業本部6220㌧、天城同4200㌧)を掲げている。