健康づくりポイントカードの活用を呼び掛ける健康増進課の担当者
奄美市が実施している「健康づくりポイント事業」のポイント交換が12月に行われる。特定検診などに参加することでポイントを付与し、10ポイントためると、同市のプレミアム商品券「ほーらしゃ券」千円分と交換できる(年間上限2千円)事業で、市健康増進課は、「忘れずに交換して、来年も特定検診などをしっかり受けて、ポイントをためてほしい」と呼び掛けている。
同市の18年度特定検診受診率は37・6%。制度が始まった08年度以降、少しずつ上がってきているものの、県平均(41・3%)には届かず、県内市町村でもワースト5位にとどまっている。各種がん検診の16年度実績でも、胃がん(18%)肺がん(28%)、大腸がん(26・7%)、子宮がん(58・3%)、乳がん(49・8%)のいずれも目標受診率に達していない。
特に、40~50歳代の受診率が低いことから、同課と国保年金課が連携、市の特定検診や健康教室などへの参加者を増やそうと、40~64歳の市民を対象に昨年度スタートした。
同事業は、従来実施していた「高齢者元気度アップポイント事業」(65歳以上対象)同様、各種検診や健康づくり教室、研修会、献血などの対象事業に参加すると、ポイントを加算する仕組み。初年度となった昨年度は、約3000人にポイントカードを発行した。
しかし、昨年12月に実施したポイント交換で商品券を受け取ったのはわずか4人だった。市健康増進課によると「事業期間が短く周知不足もあり、10ポイント以上たまった人が少なかった」という。
今年度は、5月の女性がん検診や夏の特定検診を受診した対象者(40~64歳)約1100人に新たにポイントカードを発行。市が医療機関などの情報をもとに集計した結果、約590人が10ポイント以上たまっているという。
年内はポイント対象の事業がないため、10ポイント以下は交換できないが、市健康増進課は「ポイントの有効期限はないので、来年以降も継続してためることができる。あきらめないで特定検診の受診や健康教室に参加し、ポイントをためてほしい」としている。カードは同課窓口でも発行している。
ポイントの商品券への交換は、名瀬地区が市役所(12月15日~同18日)、住用地区が同支所(同5日)、笠利地区が太陽が丘体育館(同8日)で行われる。ポイント交換など同事業に関する問い合わせは、健康増進課、国保年金課(電話0997・52・1111)へ。