世界から集まった精鋭を前にあいさつをする緑健児代表
ブルガリアの参加選手の後ろで試合に注目する島出身者たち
全世界空手道選手権大会
出身選手ら巻き返し期待
【東京】瀬戸内町出身の緑健児さんが代表を務める、新極真会による4年に一度の最大行事である世界大会が11月9日、10日の2日間にわたり、武蔵野の森総合スポーツプラザで熱い戦いが繰り広げられた。世界各地から精鋭を集めた大会は奄美群島関連の選手の入賞こそならなかったものの、島出身の人たちも大勢訪れ声援を送っていた。
フルコンタクト空手無差別級の世界一を決める「第12回全世界空手道選手権大会」。2日間の熱戦を制したのは、男子は島本雄二選手、女子は南原朱里選手。2大会ぶりに日本勢が男女共に世界の頂点に立った。与論島2世の入来建武選手、代表の息子でもある緑強志選手、奄美大島出身の亀山真選手は10日の決勝日に駒を進めたものの、入賞を果たせず捲土重来を期すこととなった。そんな大舞台で、緑健児さんは代表として奮闘、存在感を示していた。10日の開会式では、大観衆を前に「加盟国と地域がついに目標の100カ国を突破して、101カ国に到達しました。これからも手を携えて、強い絆を感じながら私たちの新極真会を、私たちの手で盛り上げていきましょう」と力強く選手を激励。親交のある歌手の長渕剛さんとも笑顔でがっちりと握手と交わしていた。結果的に奄美勢は入賞を逃したが、「ファンや多くの観客に支えられ、大成功に終わった。これに満足することなく、さらに会が世界各地に普及していくように頑張りたい」。緑代表は、子どもたちの育成や、大山倍達総裁存命時の数値123を目指して未来を見据えるように語っていた。