復帰記念第35回大島地区中学校弁論・英語暗唱大会

各地区代表の32人が登壇した中学校弁論・英語暗唱大会=和泊町=

最優秀賞に輝いた(左から)平田こはなさん、福崎風和里さん

最優秀賞に福崎さん(弁論)、平田さん(英語)
和泊町で開催 群島内の中学生32人出場

 【沖永良部】日本復帰記念第35回大島地区中学校弁論・英語暗唱大会(大島地区教育委員会連絡協議会主催)が11、12日の両日、和泊町あかね文化ホールであった。弁論と英語暗唱の2部門にそれぞれ16人計32人が出場。弁論の部では名瀬中3年の福崎風和里さん(15)、英語暗唱の部は同3年の平田こはなさん(15)が最優秀賞に輝いた。

 大会は、2013年の奄美群島日本復帰60周年に合わせて復活。2年に1回、各市町村の持ち回りで開催している。

 弁論の部の福崎さんは「私の命」と題して発表。母親が不妊治療の末に3つ子を授かったが、生まれてきたのは自分だけだったことを明かし、「母が2人を失った悲しみに負けず、私の命をつなぎとめてくれた」と感謝を伝え、母親のために「いまを必死に生きて、頂いた命を小さいなりに大きく燃やすこと」が恩返しになると熱く語った。

 平田さんは、英語暗唱の部のショートスピーチで、バスケットボールの神と呼ばれたマイケルジョーダンさんとスウェーデンの環境家グレタさんの共通点を見つけ、地道に努力していくことの大切さを呼び掛けた。

 賞状を受け取った福崎さんは「全員のレベルが高くて不安しかなかったが、本番は楽しく発表できた」と話した。

 平田さんは「緊張した。課題文の暗唱では、登場人物に合わせた表現の仕方を心掛けた」と語った。

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 【弁論の部】▽最優秀賞 福崎風和里(名瀬中3年)▽優秀賞 會田迅(赤木名中2年)、榮琉桜(田皆中2年)
 【英語暗唱の部】▽最優秀賞 平田こはな(名瀬中3年)▽優秀賞 森杏里(同)、上唐湊実(天城中3年)