昨年に続き武田賞を受賞した清村夕七さん=和泊町=
【沖永良部】第36回沖永良部音楽コンクール(和泊、知名両町文化協会主催)が15日、和泊町あかね文化ホールであった。2部門に小学生から高校生までの17人がエントリー。審査の結果、ピアノ部門で出場した清村夕七さん(沖永良部高校2年・17)が、昨年に続きグランプリの武田賞に輝いた。
コンクールは、子ども達の演奏技術や表現力の向上を目的に1985年から開催。全部門を通じた最高得点者に、和泊町出身の音楽家、故・武田恵喜秀氏にちなんだ武田賞が贈られる。
審査は、前原隆鋼氏(鹿児島女子短期大学名誉教授)を委員長に、松崎正美氏(元沖永良部高校教諭)、高風勝治氏(県オペラ協会会長)の3人が行った。
ピアノ部門には14人、声楽部門には3人が出場し、日頃の練習の成果を披露した。
講評でピアノ部門について松崎氏は「音楽を表現するには練習だけでは難しい。プロの演奏を聴くことが大事だ」とアドバイス。声楽部門について高風氏は「出場した3人ともに可能性を感じる歌声だった。練習を続け、またチャレンジしてほしい」と話した。
今回で4度目の武田賞受賞となる清村さんは「最高賞を取れたが、出来については悔いが残る。課題曲も難しくなり、学業との両立も大変でなかなか練習ができなかった。来年に向けもっと頑張りたい」と語った。
武田賞以外の審査結果は次の通り(敬称略)。
【最優秀賞】▽ピアノ部門 新納夏姫(和泊中1年)
【優秀賞】▽ピアノ部門 皆村優衣(大城小4年)、前田悠羽(下平川小5年)、東あまね(和泊小6年)、西那穂(知名中1年)▽声楽部門 池田翔太(大城小4年)
【奨励賞】▽ピアノ部門 武原しゆ(下平川小3年)、益山こはる(知名小4年)、弘野莉都(和泊小5年)、松瀬真甫(和泊小5年)▽声楽部門 川上楓恋(和泊中1年)、通村祐人(同)