佐藤持久さん・しのぶ会

故人をしのび祭壇に献花する参加者ら

故人の功績など振り返る

 【東京】与論町栄誉町民で元東京奄美会会長の故佐藤持久さんの「しのぶ会・感謝の会」がこのほど、都内ホテルで東京奄美会関係者や友人ら30人が参加して行われた。和やかな雰囲気の中、長年にわたって東京奄美会など郷友会に貢献した在りし日の故人をしのんだ。

冒頭、参加者全員で礼拝。発起人代表あいさつでは、㈱五常光産社長の屋島範光さんが「東京奄美会の会長として初めてお会いした時の印象は、江戸時代の天下のご意見番、大久保彦左衛門のように意志が強く、権力に屈せず、容易に自分の主義主張を曲げない硬骨漢そのものだった」と存命時の印象を伝えた。

 また、運営を担当した㈱日本典礼会長の宮地正治さんは、ユーモアを交えて進行役を務め、会は終始和やかな雰囲気に。献花の際は、宮地さんが「感謝の誠を捧げる献花です」と説明すると、参加者一人ひとりが祭壇に一輪の白い菊を手向けた。

 会食中には参加者によるテーブルスピーチがあり、故人から受けた教えや懐かしいエピソードなど思い出話を披露し、涙あり、笑いありで在りし日の故人をしのんだ。

 その後、故人が生前好きだった「星影のワルツ」を全員で歌った後、親族を代表して妻の文子さんが、「皆さま一人ひとりが、主人の在りし日の姿、思い出話を聞かせてくださり、ありがとうございました」と感謝を述べた。