大島養護学校で技能検定

審査員を前に検定に臨む生徒たち

培った清掃の腕前披露
カーペット床など4種目

 龍郷町の県立大島養護学校(山口敏親校長)高等部に通う生徒による2019年度「特別支援学校技能検定・清掃部門」(県教育庁主催)が18日、同校を会場にあった。作業着姿の生徒たち、各種目で級位を目指して検定にトライ。床やテーブルなど、作業学習で培った清掃の知識や技術を披露した。

 検定は、生徒の働く意欲や清掃技能を高めようと同庁と県ビルメンテナンス協会が協力し、2015年から開催。奄美群島での開催は2回目で、今回は同校生徒6人が臨んだ。

 この日検定があったのはカーペット床清掃や水拭きモップなど4種目。県ビルメンテナンス協会会員を審査員に、必要な道具の準備状況やタオルの絞り方、掃除に取り組む姿勢などを評価した。

 開会式では、同庁義務教育課特別支援教室・染川功次指導主事が「みんなが一生懸命な姿を見せることで後輩も次に続く。目標の級位が取れるように頑張って」と激励。検定が始まると生徒たちは、真剣な表情で黙々と手を動かした。

 カーペット床清掃では、掃除機で決められた範囲を隈なく清掃。片付けた後はもう一度床を点検し「終わりました」と宣言して作業を終えた。

 検定に参加した1年・中田力煕さんは「緊張した。家で掃除する時には上手くなったと言われる。これからも上達できるように頑張りたい」と話した。

 同庁によると県内の同検定受験状況は、15年28人、16年55人、17年86人。「企業の認識も徐々に広まりつつある」と話す。